IMF人民元をSDR構成通貨に採用決定

人民元2015年12月2日

■IMF(国際通貨基金)が人民元をSDR構成通貨に採用すると声明を発表しました。
IMF(国際通貨基金)は、「人民元が自由に使用可能である」という基準を満たしていると判断し、SDRの通貨バスケットに人民元を組み入れたとしています。
これは、事実上IMFが人民元に対して信用を与えたことになります。 

※ SDR(特別引き出し権)をわかりやすく解説

 

■今回の人民元組み入れの決定は、「IMFから通貨の信用を得たとともに、世界市場で人民元の流通がひろがる」 ことを意味します。
人民元は中国政府による介入や直接取引などの規制が強く、中国との貿易を決済する段階で不安定との警戒感から、一旦米ドル両替をした後に人民元に両替をする方法が一般的でしたが、IMFのSDRに組み入れられたことで、IMFから一定の信用ある通貨として判断され、主要中銀や投資家、企業は、人民元建て資産の保有をゆっくりと増加させる可能性が大きくなりました。
しかし、IMFは引き続き完全な自由利用通貨や政府の介入の撤廃を求めていき、「今後中国は金融改革や開放促進の動きを加速させる」 と発表しています。
※ 2009年以前は人民元建ての貿易決済は認められていませんでしたが元建て貿易を中国全土で認める決済通貨利用価値を向上させまいした。ただし、現状では完全な自由利用通貨ではない

 

 

■オーストラリアへの効果
オーストラリア4大銀行のウエストパック銀行とオーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行が人民元との直接取引を2013年から少額ですが開始をしており、オーストラリアでは中国との貿易取引量が増加するにつれて、多くの企業が貿易決済のため人民元を使用することに関心を示し、そのため貿易コストを削減する方法として、今までの米ドルと日本円を介した人民元決済方法から中国の人民元と豪ドルの間の直接取引が発表され(中間の第三の通貨を使用せず)、人民元での貿易を促進し、両国間の貿易と投資を促進のさらなる拡大が期待されます。
今後も直接取引額の拡大が期待され2006年以降オーストラリアから中国への投資は5倍の200億豪ドルを越えており、お互いの投資量増加が経済成長を促進し、企業の成長、資源開発、消費増加を後押しすることを意味しています。

※ SDR(特別引き出し権)をわかりやすく解説

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