米9年ぶり米政策金利引き上げへ

FRB2015年12月17日

■米政策金利引き上げへ
FRB(米連邦準備理事会)は、FOMC(米連邦公開市場委員会)でFederal Funds(フェデラルファンド)を0.25%~0.5%引き上げることを決定しました。
政策金利の引き上げは9年ぶりで、その引き上げペースは『穏やか』なペースで、急激段階的な政策金利の引き上げではないため、米金利差を意識した米ドル買いを抑えて、リスク性資産や株価への投資継続に配慮した内容となりました。

 

 

■米性政策金利引き上げに対する警戒感
米政策金利引き上げは、米通貨に対して金利が発生するため、米通貨と資源通貨や新興国通貨との金利差が縮小し、米ドルが短期的に買われる可能性があります。
米ドルは豪ドルやNZドル、南アフリカランドなど資源通貨に対して上昇し、逆に豪ドル・NZドル・ランドは円に対しても売られ下落することを意味し、投資マネーが鉱物資源(コモディティ)や株式市場への投資から、米ドルへの投資へと向かう可能性も発生します。
(米政策金利引き上げ→米低金利を背景とした米ドルから→豪ドル/新興国/資源投資→逆流→米ドルへと→逆流→豪ドル/新興国/資源投資→下落)
(米政策金利引き上げ→市中の貨幣量→減少→投資資金減→減少する→株式や新興国への投資貨幣量→減少→主要株式/新興国通貨→下落)

 

 

■警戒感に対する対処
これに対して、FRB(米連邦準備理事会)は、米政策金利引き上げペースは『穏やか』で、断続的な引き上げは視野に入れず、引き続き米ドルによる投資マネーが金融史上で流通するように配慮する内容とないりました。
これを好感してNYダウ株式や日経平均株価は上昇し、豪ドルや新興国通貨は小幅上昇する展開となりました。
また、イエレンFRB議長は10月から利上げの可能性をアナウンスメント(示唆/言及)していたため、金融市場では米政策金利引き上げの準備を3ヶ月間以上かけて準備をすることができたため、豪ドルや新興国、鉱物資源(コモディティ)への過度の投資を徐々にゆるめ、米ドル買いを進めてきたため、急激な米ドル買い、他の主要通貨売り、主要株価売りは発生しなかった側面があります。
(米政策金利→引き上げペース→ゆるやか→金融市場で→米ドルの金利差を魅力を意識した→米ドル買い→ 一時的→引き続き→米ドルの投資マネー→豪ドルや新興国へ流通へ)
※ 但し、南アフリカランドやトルコリラは、米政策金利引き上げをすでに織り込んでいたため大幅下落した後に再度下落を回避した結果となっています。

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