豪準備銀行(RBA)金融政策発表【2016年5月期】

RBA2016年5月3日

豪準備銀行(RBA)政策金利発表

豪準備銀行(RBA)が、政策金利を1.75%へと0.25%政策金利を引き下げることを発表しました。
政策金利は歴史的に見て過去最低水準にまで低下したことになります。

 

 

政策金利引き下げの経過

資源輸出を主な柱としてオーストラリア経済は成長続けていましたが、2011年以降資源価格が大幅下落が始まりオーストラリア国内経済は資源産業や貿易産業に関わる産業や雇用が打撃を受けて、国内消費が大きく減速しました。
これに対して豪準備銀行(RBA)は政策金利を引き下げて、資源産業中心の経済から市中に低金利で資金を融資し非鉱業への経済活動の後押しや低金利住宅ローンによる不動産市場の拡大を図ってきました。
(住宅は一般的にローンで購入する→低政策金利→資金借入安い→住宅購入を後押し→住宅購入増加→豪不動産市場→関わる産業拡大へ)
不動産市場の拡大は住宅建設から、多くの消費(住宅資材・家財・電化製品など)と雇用(建築する作業員)が生まれ、それらが経済を成長させてきましたが、2015年半ばから豪不動産市場が減速へと転じ始め、雇用や所得の減少が顕著化し、オーストラリアの経済成長は2%台~3%台で安定していましたが、4月28日に発表されたオーストラリアの消費者物価指数(インフレ率)1.3%へと大幅に低下し雇用と消費がオーストラリア全体の消費を減速させている状況が表面化しました。
(豪資源産業/不動産産業→縮小→傾向→雇用→悪化→所得減少→消費者物価指数→増減→消費量→増減→企業の物の供給量→影響→企業収益→影響→雇用と消費が更に増減→消費者物価指数と景気の→サイクル)

この結果、豪準備銀行(RBA)は政策金利を引き下げて、企業への低金利融資の拡大や低金利によるさらなる不動産市場の拡大から今後経済活動が縮小する可能性に対して事前に政策金利を引き下げたと予想されます。

 

 

今後の政策金利

現在の豪消費者物価指数は1.3%と豪準備銀行(RBA)がインフレ目標とする2%~3%の下限値から、0.7%下回る水準で推移しています。
今後目標範囲の下限値2.0%を超える水準へと上昇するまでは、豪準備銀行(RBA)による政策金利引き下げへの警戒感が強まります。

参考 : 豪第1四半期消費者物価指数(CPI)【2016年1月期~3月期】

 

 

政策金利引き下げの影響

通常金融市場では金利差を意識して、金利の低い通貨から低金利で資本を調達し金利の高い通貨へと投資することで金利差を享受しさらに、為替市場はこの論理の流れに沿って膨大な投資資金が動きますので、金利差が為替レートの変動に対して重要となります。
今回豪準備銀行(RBA)が政策金利を引き下げたため、2円近く下落する展開となっています
(RBA→政策金利引き下げ→観測強まる→金利差の魅力→縮小→豪ドル下落へ)

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