不安定要素が混在している米雇用統計【2016年2月期】

米新規雇用者数2016年3月4日1

米雇用統計【2月】

[ 非農業部門雇用者数 ]
  +24.2万人   評価:ポジティブ
(前回数値:+15.1万人 / 事前予想:+19.5万人)
※ 前回数値17.2万人へ上方修正

 

[ 失業率 ]
+4.9%    評価:ニュートラル
(前回数値:4.9% / 事前予想:4.9%)

 

[ 平均時給 ]
$25.35(3セント減少 / 前月比-0.1% / 前年比+2.2%)
評価:ややネガティブ

 

 

不安定要素が混在している

3月2日に、民間企業ADP(オートマティック・データ・プロセッシング)が発表した、米全国雇用者数でも雇用者数は増加しましたが、製造業セクターの雇用者数は 9,000人減少し、過去5年間で2番目の大きな落ち込みとなっています。
ADP = 全米50万社以上の企業向けの給与計算サービスと雇用情勢の調査を実施しており、雇用に関する数値を指数化した指標となります。

本日発表された、米労働省労働統計局でも雇用者数全体では大幅増加と良い結果となりましたが、製造業セクターの雇用者数は16,000人減少、鉱業セクターの雇用者数は19,000人減少しており、製造業/鉱業のセクターで雇用者数は減少しています。
これは、米経済全体では上昇傾向にありつつも、アメリカの製造業/鉱業が減速していることを示しているため、製造業や鉱業から生み出される経済価値の減少に影響すると予想されます。
(製造業/鉱業→雇用者数→減少→製造業企業/鉱業企業→収益悪化→人件費削減→雇用者数→減少→製造業/鉱業から生み出される経済価値→減少と予想される)

 

 

通貨への影響

米雇用統計発表後、主要通貨は上昇する展開となりましたが、製造業/鉱業の雇用者数がハイライトされると、上昇幅は縮小しています。
特に米ドルでは変動が激しく2時間の間で1円以上、上下をする値動きとなっています。
豪ドルも、米雇用統計の結果を受けて中立トレンドから、やや上向きの上昇トレンドへと転換しています。