米政策金利引き上げと為替市場大幅下落[2018年3月22日]

FOMC政策金利[2018年3月期]

FOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRB(米連邦準備制度理事会)はフェデラル・ファンド(FFレート)金利の目標誘導レンジを 1.50% ~ 1.75% に引き上げることを決定しました。
米連邦準備理事会(FRB)の声明によると、「経済見通しはここ数カ月で強まった」と言及し、「労働市場が引き続き強化され、経済活動が中程度の水準で上昇していることを示している」と言及しています。

パウエルFRB(米連邦準備制度理事会議長は、減税が来年 3% 以上の経済成長に拍車をかけ、昨年達成された 2.5% の成長を大幅に上回るとの見通しを示しました。
「われわれは何年にもわたって2%前後の成長率を見せている」とパウエルは語った。減税には成長を促す要素であって、その効果はどれだけ影響があるかは現時点で予測不可能としています。

米経済成長に拍車をかける2つの主要な法案

  • 法人税と所得税を削減する1兆5000億ドルの減税措置
  • 連邦政府の資金調達額で2年間で3000億ドルの増額

 

米金融政策

昨年、FRB(米連邦準備制度理事会)は、2018年に3回の政策金利引き上げを行うと表明しまし、2018年に3回の利上げが予想されています。

米経済の成長が顕著であるため、今までFRB(米連邦準備制度理事会)が行ってきた金融緩和政策・金融刺激策の縮小と圧縮(金融引き締め)の速度を速める可能性が大きくなりました。
インフレ率の上昇や賃金上昇、景気回復を目的として、FRB(米連邦準備制度理事会)は国債などを買い市中に貨幣を供給してきたため、金融緩和の圧縮・縮小(金融引き締め)は国債価格下落・金利の上昇を招きますので、米10年国債(米長期金利)利回りは上昇しています。
米利上げ観測(金融緩和政策・金融刺激策の縮小と圧縮)・金融引き締めが強まったことは、市中に低金利で供給している貨幣が低金利から金利が上昇することを意味し、さらに量的緩和政策も圧縮縮小する速度が速まると予想されます。

金融緩和政策・金融刺激策の縮小と圧縮は市中から貨幣を吸い上げるため、市場はこの観測を事前に織り込むため、今まで株式へと投資していた資金を急激に撤退させ株価は劇的に下落します。
金融市場では、これを国債利回り上昇圧力やインフレ圧力と呼びます。利回り上昇やインフレ上昇圧力が金融政策を変化させ、金融緩和政策・金融刺激策の縮小と圧縮を起こさせるためです。

 

為替市場への影響

投機的マネーが投資縮小を示し、今まで投資されていた資金が撤退しています。
リスク回避とは違い、通貨へ投資されていた円売り新興国・主要通貨買いの投機的マネーもポジションが解消された円の買い戻しが強く現れています。
投資選好の後退は、為替市場でも投資心理を低下させるため、新興国・主要通貨を売却し円買いへと資金移動が進む値動きとなっています。
(投資選好→後退→替市場→主要通貨→投資選好→低下→下落に影響する)

特に新興国通貨や豪ドルなどの通貨は流動性(通貨取引量)が少なく、一度円買いが始まると買い戻しが少なく、買いポジションのストップ(損切り)を巻き込みさらに下落する流れが続いています。
主要通貨は円の買い戻しが進み大きく下落する展開が続いています、豪ドルは 1円以上下落し、最近では、米ドルに対して新興国トルコリラが下落、円に対しても史上最安値を更新しています。
<参考:トルコリラ市場最安値更新中 2018年3月19日>

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