中国ビジネスレター [2017年5月期]

中国信用格付け引き下げへ

格付け機関ムーディーズ・インベスターズが28年ぶりに、中国の信用格付けを 「Aa3」「A1」へと1段階引き下げました。
半年~1年後の見通しは「安定的」とし、格付け段階では日本の信用格付けと同水準となります。

  • 経済減速への警戒感
  • 経済刺激策によって負債額(借入)水準が今後もさらに増加すると予想
  • 政府の負債負担は2018年までにGDPの 40% に上昇すると見積もる

中国当局は、経済成長の主要な推進要因として、債務を膨張させる不動産やインフラ投資から消費者重視の経済へとシフトしようとしましたが、しかし、経済成長率が低下し、目標を下回ると脅かされるにつれて、金融策刺激(市中へ貨幣供給し政府が債務を引き受ける)を強化しました。その結果政府債務は増加、債務の上昇は中国の信用指標を悪化させ、目標経済成長を達成させるためにさらに金融策刺激(政府の債務引き受け)にますます頼るようになります。
このことが、信用格付け引き下げの大きな要因としています。

 

中国信用格付け引き下げの影響

世界第2位の経済大国として、中国の景気減速の影響はオーストラリア経済が真面に受けますが、世界経済に波及する可能性は非常に低いと予想されます。
オーストラリアの輸出貿易の 35% 以上は中国であり、その大部分は鉄鉱石で中国経済における何らかの影響を受けます。

格下げの影響と付随して世界資本の側面では、さらに中国は国内からの資本の流れを止めようとする困難に直面しており、中国へと投資されていた資本が流出すると、インフラ設備や企業、家計では投資をおこない経済を成長させていますので、新興国の通貨が下落すると、その返済額は下落した分だけ借入額が比例的に増加するため、新興国では通貨下落はさらなる新興国通貨下落を招きます。

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