下落スパイラルに陥っているトルコリラ

トルコリラ史上最安値更新中

トルコリラは、米ドルに対して継続的下落を続けています。
反転上昇のもレジスタンスライン(A)までで、上昇トレンドへの転換の兆しは見込めない状況下にあります。

 

米長期金利の上昇

米長期金利(10国債利回り)は 3.0%を超えています。
金融市場では米国債の売却や先物市場でショートポジションが発生し、安全資産の保有から投資選好が進んでいます。
この、投資選好や長期利回り金利(利回り)の上昇が米ドル買いの主たる要素となっています。
※ 金利(利回り)の上昇は金利差を魅力とした投資対象となるため、米ドル買いが進む

一方で、トルコリラはアメリカに対して膨大な債務があるため、米ドルの上昇はトルコの対外債務(経常赤字)拡大させ、アメリカへの借入返済額も拡大、米ドルに対して下落するスパイラルが発生しています。
資本の逆流は特に新興国に多く見られ、米ドルやユーロ、円を借入て自国のインフラ設備や企業への投資をおこない経済を成長させていますので、金融危機や米ドルの上昇などが発生すると新興国の通貨が下落し、その返済額は下落した分だけ借入額が比例的に増加するため、新興国では通貨危機を招きます。これが新興国では外貨準備金(借入返済の外貨が不足)の不足発生させます。
※ トルコリラが米ドルに対して下落している値幅分、トルコがアメリカから借入ている資本の返済額が増加していることを示しています。

 

トルコの課題

トルコ中央銀行(TCMB)が目標に対してレンジ幅を 5%引き上げすると、トルコリラは上昇し、トルコの外部資金調達や為替ポジションが持続的に改善す可能性がありますが、
トルコ大統領エルドアンはトルコ中央銀行(TCMB)へ政策金利引き下げ圧力を強めているため、トルコリラは史上最安値を更新し続けています。
現在のトルコは消費者物価指数が 10%超える高インフレで、この状況だけで貨幣価値の下落ですが、このインフレ阻止のためトルコ中央銀行(TCMB)の政策金利引き上げに対して、エルドアン大統領が圧力をかけている構図も、トルコリラ下落の大きな要素へと発展しています。

そのため、トルコ中央銀行(TCMB)が中立性を重んじて政策金利引き上げを実行するか大きな争点となっています。

 

キーポイント

  1. 米ドルの上昇要素はトルコリラの下落要素

  2. トルコリラの下落は対外債務の拡大で下落スパイラル

  3. トルコ経済改善政策金利引き上げをエルドアン大統領が圧力で阻止
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