トルコCPI急上昇し、通貨が急落

トルコ中央銀行とトルコ政府の対立

トルコ消費者物価指数が強く上昇した結果から、トルコの消費者物価指数の上昇をコントロールするため、政策金利を引き上げたいトルコ中央銀行(TCMB)と政策金利を引き下げてトルコリラの下落を求める政府の金融政策の方向性の違いが現れています。

今回トルコCPIが上昇しているため、高過ぎるインフレへの警戒感が高まっています。
過度に高いインフレは物の価格が上昇し、物を買うときに使う貨幣を多く必要としますので、インフレが上昇すると物に対して貨幣価値は下がります。
貨幣価値が下がると、その通貨の価値も下がるのでトルコリラが下がっていることになります。

現在、トルコ中央銀行(TCMB)は政策金利を引き上げ、高インフレをコントロールしたいと表明していますが、政府側は政策金利を引き下げインフレ率上昇と貨幣価値の下落を望んでいます。
トルコではこの対立が続き、適切なインフレコントロールができず、10%台の高いインフレ率で推移しています。

トルコやブラジル、南アフリカでは高インフレ率と経常赤字が問題視されていましたが、ブラジルと南アフリカでは高いインフレが沈静化し経常赤字の縮小も進んでいます。
トルコでは高いインフレ率と経常赤字が高い水準で推移し、トルコ中央銀行(TCMB)と政府の財政政策が困難な状況下であることがわかります。

 

高すぎるインフレの問題点

高すぎるインフレ率は負債を増加させる側面を持ち、経済減速をまねくおそれがあります。

インフレ率が高すぎると、所得に対する支出が増加するため、ある一定時点で消費が減速したり、家計は恒久的に借入をし負債している傾向があります。この負債はインフレ率の上昇にともないさらに増加しますので、消費を中心とした経済成長をゆるめる側面と政府の税収が劇的に減少し財政赤字拡大とトルコリラ貨幣価値の下落が対外債務(経常赤字)の拡大が進み、さらに経常赤字は悪化します。
※ 通貨価値下落が下落すると海外からの資金借入依存度の高いトルコは返済額が増加し、経常赤字が悪化します。返済する時にトルコリラが他通貨に対して下落していると下落した分だけ返済額が増加する

高すぎるインフレ率からの低下はトルコ経済が正常化かへ少しずつ進むことを期待し、先進国の低いインフレ率が上昇するのとは大きな違いがります。
低インフレ率からのインフレ率の上昇は政策金利引き上げ要素となりますので、金利差を魅力とした通貨買いとは違う側面があります。

 

 

トルコ消費者物価指数 [2018年4月期]

[ 前年比 ] 評価:ネガティブ
 +10.85%
 (前回数値:+10.23% 事前予想:+10.45%)

[ 前期比 ] 評価:ネガティブ
  +1.87%
 (前回数値:+0.99% 事前予想:+1.50%)

ランキングに参加しています!
にほんブログ村 為替ブログへ

コメントを残す