トルコ独裁化への警戒感強まる

トルコ独裁化への警戒感強まる

トルコ大統領エルドアン氏は、トルコ財務相にエルドアンの娘婿のアルバイラク氏を起用し、金融市場の中立性に前向きなシムシェキ前副首相は財務省に起用されアーバル前財務相も外す、自らの権限集中が進むことになりました。エルドアン氏はトルコ中央銀行(TCMB)の金融政策に圧力を強めるのは目に見えて分かるため、トルコリラは2016年のクーデター以来の下げ幅を記録する結果となりました。

トルコ中央銀行はエルドアン大統領の金利引き下げ圧力を受け中央銀行が独立性を損なうとの警戒感から継続的に下落してきました。
しかし、トルコ中央銀行(TCMB)は 6月1日から 週間物レポレート金利(事実上の政策金利)を 16.5%へ引き上げると発表し(6月7日には、17.75%へ引き上げ)、エルドアン氏からの圧力を回避するかと思われましたが、今回の財務省人事でトルコ中央銀行(TCMB)への圧力は不可避となり、金融市場では一層のトルコリラ下落を警戒すると予想されます。

重要:チェティンカヤ トルコ中央銀行(TCMB)総裁はエルドアン大統領の圧力に屈せずに大幅な金利引き上げを行い、シェムシェキ副首相はそれを支持していましたが、チェティンカヤ氏とシェムシェキ氏を更迭するような環境は、トルコが独裁性を強めたことが現れています。

 

エルドアン氏の圧力

エルドアン氏はトルコ中央銀行(TCMB)の政策金利引き上げ(金融引き締め)を良く思わず、ことあるごとにトルコ中央銀行(TCMB)に対して金利引き下げへの圧力を行ってきたため、トルコではインフレが上昇し通貨価値が下落経常赤字が膨らみ、海外からの投資資金が引き上げられトルコリラが継続的に下落しています。
エルドアン氏はトルコリラの下落を推奨しているため、トルコ中央銀行(TCMB)の政策金利引き上げに圧力を繰り返しててます。

金融市場ではこうした圧力や経常赤字の増加、高いインフレ率を背景にトルコリラを売り続けていますので、今後も下落が進行すると予想されます。

 

資本逆流の危険性とトルコリラ

資本の逆流は特に新興国に多く見られ、米ドルやユーロ、円を借入て自国のインフラ設備や企業への投資をおこない経済を成長させていますので、金融危機や米ドルの上昇などが発生すると新興国の通貨が下落し、その返済額は下落した分だけ借入額が比例的に増加するため、新興国では通貨危機を招きます。これが新興国では外貨準備金(借入返済の外貨が不足)の不足発生させます。
トルコ経済に関しては、米ドルからの借入依存度が高く、米ドルの上昇もしくはトルコリラの下落は、米ドルに対しての返済額が増加するため、国際収支が悪化し、さらにトルコリラの下落をまねくと予想されます

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