トルコ信用格付け格下げ 急落へ

トルコ信用格付け格下げ 急落へ

格付け機関S&Pグローバルレーティングス(S&P)が、トルコ信用格付けを 「BB3」 から 「BB-」 へと引き下げると発表しました。
見通しは「安定的」

信用格付け = 各国政府や政府機関などが発行・保証する債券に対する信用度
格付け見通し = 中長期的な格付けへ変更の可能性

 

今回、「BB3」ネガティブから 「BB-」安定的へと引き下げられ、トルコリラは 14%以上急落しています。

 

格付け引き下げの要素

  1. マクロ経済で不均衡が増大しているため、トルコ信用格付けを下げた
  2. インフレの見通しの悪化、トルコの為替レートの長期下落とボラティリティ(変動)に対する懸念が反映
  3. 外部資金調達状況と為替レートがさらに悪化し、トルコの民間部門の脆弱性が増えれば、トルコの格付けを再び下げる
  4. トルコ政府の財政状況がさらに悪化した場合、格付けを引き下げる可能性がある

 

 

資本逆流の危険性と国際収支

資本の逆流は特に新興国に多く見られ、米ドルやユーロ、円を借入て自国のインフラ設備や企業への投資をおこない経済を成長させていますので、金融危機や米ドルの上昇などが発生すると新興国の通貨が下落し、その返済額は下落した分だけ借入額が比例的に増加するため、新興国では通貨危機を招きます。これが新興国では外貨準備金(借入返済の外貨が不足)の不足発生させます。

トルコ経済は外部からの資金調達に大きく依存し、特に米ドルからの借入依存度が高く、米ドルの上昇もしくはトルコリラの下落は、米ドルに対しての返済額が増加するため、国際収支が悪化します。
これが、トルコ政府の財政悪化とトルコ民間部門の貧弱性の増加を意味しています。

 

今後の展開

S&Pは、インフレ水準をトルコ中央銀行(TCMB)が目標に対してレンジ幅を 5%引き上げ、トルコの外部資金調達や為替ポジションが持続的に改善すれば、トルコの格付けは引き上げられる可能性があると言及しています。
トルコのソブリン格付に関する次回の予定は2018年8月17日に発表される予定されていますので、高すぎるインフレ率やトルコ政府の財政収支改善や外部資金調達依存度の低下などが、2018年8月17日までの変化でトルコリラの値動きの大きく変動することになります。

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